三島市だまされたふり作戦 詐欺グループを待ち伏せ逮捕 高齢者をだまし

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だまされたふり作戦　詐欺グループを待ち伏せ逮捕



　三島市で発生した架空の話で高齢者をだまし、

自宅を訪ねて現金を受け取る「訪問型」の詐欺事件で、

静岡県警の特別捜査班が被害者に「だまされたふり」をさせて詐欺グループメンバーを待ち伏せ、

逮捕していたことが２５日までの取材で分かった。


　詐欺容疑で２４日に逮捕されたのは、

いずれも住所不詳で、自称無職の男（４０）と、自称会社員の男（４０）の両容疑者。

県警が今月、捜査２課に新設した「だまされたふり作戦」特別捜査班と三島署が摘発した。


　県警によると、三島市の女性（８６）が３月中旬ごろ、

自宅を訪れた２人にうその投資話を持ち掛けられ、

現金５０万円をだまし取られた。

その後、２人はさらに現金を求めたが、女性は不審に思い、２１日に警察に通報したという。


　２人が訪問する予定の２４日、

特別捜査班と三島署の捜査員数十人が女性の自宅周辺で待ち伏せ。

女性宅に男２人が姿を見せると、一気に取り囲んだ。逃

げ場を失い捜査員に問い詰められた２人は求められるまま署への任意同行に従い、その後逮捕された。


　「訪問型」や、駅などに現金を持参させる「呼び出し型」の詐欺は県内外で多発している。

こうした中、県警は事前に入手した情報に基づいて犯人を待ち伏せ、

確実に取り押さえるために逮捕の状況づくりに精通し現場指揮ができる専門捜査員のチームを整えた。


　捜査２課の担当者は「実行犯を１人でも多く逮捕し、

指示役の特定につなげて、詐欺グループの壊滅を目指したい」と意気込む。

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